海外旅行の醍醐味は、日本では絶対に見ることのできない景色を見ることができたり、異国の料理や文化を味わい、今までに無い体験をすることにあります。しかし、日本では、その体験をまだまだ味わっていない方も多いように感じます。
海外旅行に行ったことのない方の話を聞くと、言葉が伝わらないのが不安ということをよく聞きます。同じ理由で、海外旅行を断念してしまっている人も多いのでは無いでしょうか。
しかし、近年の技術の進歩により、言語の壁が理由で海外旅行を諦めている人でも、安心して海外旅行を楽しむことができるようになっています。今回は、近年、格段に性能が進化している翻訳機の選び方と、おすすめの端末を紹介しています。
本記事を参考に、最適な翻訳機を見つけて、海外旅行への一歩を踏み出しましょう!
翻訳機の選び方
翻訳機の機能は充実しているのか
翻訳機は端末によって、Wi-Fiルーターとして利用できるものや、カメラ翻訳や翻訳履歴を残して出力できるものなど、様々です。自分の利用用途を想像し、最適な機能を搭載した翻訳機を選ぶようにしましょう。
また、翻訳できる言語数を確認するのも忘れないようにしましょう。翻訳が双方向で行われるのか、一方通行なのかも確認するポイントです。
翻訳機はオフライン対応できるのか
翻訳機を選ぶ時、その端末がオンラインでのみ機能するのか、オフラインでも使用できるのかを確認しましょう。利用する環境によっては、電波が繋がらず、オンラインでの使用ができない場合があります。
そんな時、オンラインでしか使うことのできない翻訳機だと、手も足も出ず、翻訳機に頼った旅行の場合、一気に不安と恐怖に襲われてしまいます。しかし、オフラインでも利用できる端末を持っていれば、充電にさえ注意していれば、どこでも利用することができて安心です。
翻訳機の精度は良いのか
翻訳の精度で選ぶ場合は、オンラインAI型の翻訳機を選びましょう。現状では、まだまだ発展途上の面もありますが、数年前に比べて格段に性能が進化しています。その理由はAI学習機能にあり、翻訳をすればするほど、AIが学習をしてその制度が増しているのです。
なお、オンラインの翻訳機を選ぶ際には、SIMが別売かどうかも確認しましょう。別途SIMを購入する場合は、SIMを選ぶ手間が増え、費用も高くついてしまう可能性があります。なお、海外利用ができるモバイルWi-Fiを持っているのであれば、SIMがなくてもオンラインで翻訳機を利用できます。
おすすめの翻訳機4選
ここからは、2020年1月現在で発売されている翻訳機の中で、おすすめのものを4つピックアップして紹介します。それぞれに特徴があるので、自分がどのような場面で利用するのかをイメージしながら、翻訳機を選ぶ参考にしてみてください。
多機能オンラインAI翻訳機「POCKETALK S」
「POCKETALK S」はオンラインAI翻訳で長文の翻訳にも対応
「POCKETALK S」はソースネクスト株式会社が提供するオンライン型のAI翻訳機です。74言語に対応しており、インターネット上のAIを活用することで、長文の翻訳にも対応しています。AI学習により、その制度は日々向上しています。
利用には、インターネットに接続する必要がありますが、133の国と地域でそのまま使えるグローバル・モバイル通信SIMが付いているため、新しくWi-Fiを契約するなどの必要はありません。
SIMの通信費も2年間はソースネクストが負担してくれるので、当面は端末代の29,800円(税抜)のみが費用となります。2年後も、1年ごとに5,000円、2週間ごとに3,000円を支払うことで、SIMの通信を継続利用することができます。
また、料金を抑えたい場合は、一つ前のバージョンの「POCKETALK W」をおすすめします。機能が少なくなり、端末のスペックも多少は落ちますが、オンラインAI翻訳なので、翻訳精度自体は変わることなく、19.800円(税抜)で購入できます。
「POCKETALK S」はカメラ翻訳機能など嬉しい機能満載
翻訳された言葉は、画面上にテキスト表示されます。74言語のうち、55言語はテキストに加えて音声翻訳もされます(※)。また、「起動まで1秒、翻訳まで約3秒」と会話を途切れさすことなく会話を楽しむことができます。
※残りの19言語はテキスト翻訳のみ
翻訳の方式は双方向型で、ノイズキャンセル機能のある高性能マイクと、ざわついた場所でも音声をよく聞き取れるダイナミックスピーカーを搭載しています。可能な限りストレスを感じずに会話ができるよう、様々な機能を搭載し、とてもユーザー目線の商品です。
「POCKETALK S」は会話の履歴を残すことができ、後から音声の再生もできるので、ビジネスシーンなどでも活躍します。さらに、「カメラ翻訳機能」では、文字をカメラで撮影することで55言語の自動翻訳が可能になります。
「POCKETALK S」さえあれば、海外旅行での言語の違いによるストレスから解放され、思う存分、旅行を満喫することができるでしょう。
「POCKETALK S」基本情報
翻訳方式 | 双方向 |
対応言語数 | 74言語 |
連続待受時間 | 約60時間 |
連続翻訳時間 | 約270分 |
履歴保存 | 可能 |
価格 | 29,800円(税抜) |
インターネット接続 | 必要 |
公式サイトでみる→ 夢のAI通訳機「POCKETALK W(ポケトークW)」
驚異の112言語に対応した翻訳機「KAZUNA eTalk5」
「KAZUNA eTalk5」はしゃべって翻訳は最大112言語に対応
「KAZUNA eTalk5」の凄いところは、有償アップデート(4,980円(税別))を行うことで、最大112言語まで対応できる様になる点です。112言語も対応していれば、どんな国に行っても困ることはないでしょう。
アップデートを行わない場合でも73言語に対応しているので、主要な国への旅行であれば、問題なく使用できます。また、「KAZUNA eTalk5」はオフラインでの翻訳にも対応(※)しており、電波状況の悪いところでも使用できるのが嬉しいポイントです。
※オフライン機能に対応しているのは8言語
インターネットに接続する場合は、Wi-Fiに接続するか、別売のSIMカードを入れる必要があります。ただ、SIMカードについては、2019年1月に2年間データ使い放題のSIMが搭載されたモデルが発売されたので、そちらを購入しても良いでしょう。
「KAZUNA eTalk5」は機能満載でビジネスシーンにもおすすめ
「KAZUNA eTalk5」は多機能であるため、対応言語数以外でも選ぶメリットが豊富です。「POCKETALK S」と同じようにカメラ翻訳機能が搭載されていたり、SIMカードを入れることで、Wi-Fiルーターとしても活用できます。
また、翻訳履歴残すことができ、そのデータを対話形式のCSVファイルとして出力することもできます。出張先での商談など、ビジネスの大事なシーンで特に力を発揮するのが「KAZUNA eTalk5」です。
「KAZUNA eTalk5」基本情報
翻訳方式 | 双方向 |
対応言語数 | 最大112言語 |
連続待受時間 | 約200時間 |
連続翻訳時間 | 7~8時間 |
履歴保存 | 可能 |
価格(メーカー希望小売価格) | SIMなし:27,368円(税込) SIMあり:32,868円(税込) |
インターネット接続 | 必要(オフライン翻訳も可能) |
公式サイト(http://www.kazunashop.com/)
※以下の「KAZUNA eTalk5」また以下の正式代理店では、「有償アップデート」・「グローバルSIM」が込みで、メーカー希望小売価格より安く購入できるのでおすすめです。
正式代理店サイトでみる→ 音声翻訳以外の機能も充実の【eTalk】
オフラインで使えるシンプル操作の翻訳機「ili」
「ili」はシンプルな操作性で誰でも簡単に使える
「ili」の最大の特徴はシンプルな操作性です。ボタンを押しながら日本語を話し、ボタンを離すと即座に設定した言語に翻訳されます。スリープ状態から1秒で起動でき、最速は0.2秒で翻訳してくれるので、会話のタイムロスはほとんど感じません。
ただ、「ili」は一方通行の会話にしか対応しておらず、「日本語」→「英語」の翻訳を行った時に、同時に「英語」→「日本語」の翻訳を行うことはできません。毎回設定した言語の組み合わせを一方通行で翻訳するのです。
とはいえ、一方通行の翻訳でも、ホテルや空港、レストランなどのサービスを利用するのであれば、相手が言葉を理解してくれるだけで、ほとんどの場合で不自由することはありません。
また、「ili」の嬉しいポイントはオフラインでの利用である点です。対応言語は3言語のみですが、田舎などの電波が繋がりにくい地域に行っても、心配することなく使用できます。そのため、メインの翻訳機を別にもち、非常用として「ili」を持ち歩くのも良いかもしれません。
充電も通常使用であれば1日以上は問題なく使えるので、毎日充電する必要がありません。端末自体も重くなく、どこでも手軽に持ち運ぶことができるので、海外旅行で簡単な会話をスピーディーに行いたい方にはおすすめの翻訳機です。
「ili」基本情報
翻訳方式 | 一方通行 |
対応言語数 | 3言語 |
連続待受時間 | 画面なし |
連続翻訳時間 | 3日間 |
履歴保存 | 不可 |
価格 | 19,800円(税抜) |
インターネット接続 | 不要 |
公式サイト(https://iamili.com/ja/)
SIMを入れればWi-Fiルーターにもなる翻訳機「Perico」
「Perico」はSIM搭載でWi-Fiルーターに
「Perico」はスペイン語の「インコ」を意味する言葉で、操作がシンプルで使いやすい翻訳機です。対応言語が38言語と、「POCKETALK S」などの他の翻訳機と比べて少ないですが、アジアやヨーロッパなど主要な国では問題なく使用できます。
「Perico」を使うにはインターネットに接続する必要があり、Wi-Fiに接続するか、SIMを挿入して使用します。SIMカードは別途自分で購入する必要があり、SIMカードによっては、通信が対応していない国もあるので購入時には注意しましょう。
SIMカードを挿入した場合は、Wi-Fiルーターとして活用可能できるので、PCやスマホで作業する時などには端末をいろいろ持つ必要がなく、ミニマリストにおすすめです。
「Perico」基本情報
翻訳方式 | 双方向 |
対応言語数 | 38言語 |
連続待受時間 | – |
連続翻訳時間 | 約6時間 |
履歴保存 | 可能 |
価格 | 26,800円(税抜) |
インターネット接続 | 必要 |
公式サイトでみる→ 多言語対応の音声AI翻訳機「Perico(ペリコ)」
利用シーンに合った翻訳機を選んで海外旅行を楽しもう!
この記事では、海外旅行で役立つ最新の翻訳機を紹介してきました。翻訳機を有効に活用することで、海外旅行での言葉の心配をなくし、ストレスなく旅行を満喫することができます。
翻訳機を選ぶ際は、どのようなシーンで利用するのかをイメージしながら、最適な翻訳機を探すことが大切です。今まで海外旅行に行ったことがない人も、翻訳機を片手に、言葉の壁を超えて、旅行に出かけてみてはいかがでしょうか。
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